Azure VM(Iaas)で稼働しているWindowsサーバでライセンス認証エラーが発生する場合があります。
当環境でも発生したのでその際に実施した切り分けや解消した対処法について記載します。
■環境:Windows Server 2016
エラーコード0xC004E015
当環境ではエラーコード0xC004E015が発生してライセンス認証エラーとなりました。
このエラーコードについては一般的にソフトウェア ライセンス サービスでライセンスを使用できなかったことを示しています。
明示的にエラーコードに対する対処法が記載された公開情報は確認できませんでした。
そこでMicrosoft社のサポートに確認したところVMに対して高負荷状態が継続した場合にハードウェアの情報の収集に失敗し、それに伴ってライセンス認証の状態確認や再ライセンス認証にも失敗する事例があるとのことでした。
Token.dat ファイルを再構築する方法
対処法として以下公開情報に従ってToken.dat ファイルを再構築を実施しました。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/troubleshoot/windows-server/deployment/rebuild-tokens-dotdat-file
1.管理者にてコマンドプロンプトを起動
2.以下コマンドにてライセンス認証サービスを停止し、「tokens.dat」をリネームします
net stop sppsvc
cd %windir%\system32\spp\store\2.0
※Windows Server 2016以降
ren tokens.dat tokens.bar
3.サービスを起動し、ライセンスの再インストールを実施します
net start sppsvc
cscript.exe %windir%\system32\slmgr.vbs /rilc
4.コンピュータを再起動します
なお、当環境ではこの時点でライセンス認証エラーは解消しました。
但し、Tokens.dat ファイルを再構築した際はプロダクト キーの再インストールが必要となりますので以下の通り実施します
5.管理者にてコマンドプロンプトを起動し以下コマンドを実行
cscript.exe %windir%\system32\slmgr.vbs /ipk [product key]
■参考:OSのバージョンに応じたライセンスキーについては以下公開情報を参照ください
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-server/get-started/kms-client-activation-keys
Azureの一般的なライセンス認証に関するトラブルシューティング
また、一般的なライセンス認証に関するトラブルシューティングについては以下情報も公開されています。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/troubleshoot/azure/virtual-machines/troubleshoot-activation-problems
1.コマンドプロンプトを管理者で起動し、以下コマンドでライセンス情報を確認します
※RETAIL チャネルかVOLUME_KMSCLIENTかscript c:\windows\system32\slmgr.vbs /dlv
2.当環境ではKMSCLIENTでしたので以降の手順を実施はしていませんがライセンスキーの再セットアップのみで解消した可能性もありました
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